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第五十七話 誠実な男の告白と比較の答え

Author: 海野雫
last update publish date: 2026-08-27 19:07:51

 有村の誘いを受けたはいいが、澪は気が進まなかった。あまりにも軽率なことをしてしまったのではないかと思う。

 ほかに澪の誕生日をお祝いすると言ってくれる人はいない。有村と過ごす時間は楽しいものになるに違いない。

 それなのに、澪の心は分厚い雨雲に覆い尽くされたように重かった。

 ――せっかく誘ってくれたんだから、明日は楽しまないとね……。

 仁からは、あの日、夕飯に誘われて以来、連絡がない。きっと澪のことよりも千華との時間を大切にしているからだろう。

 もう、これ以上仁のことを考えるのはやめよう。

 そう思っているのに、仁のことで頭がいっぱいだった。

 次の日、午後五時から有村との打ち合わせが入っていた。

有村から、「ちょっとした確認事項だけなので、一時間ほどお時間ください」と電話があり、打ち合わせをすることになった。

 会議室でふたりきり。打ち合わせ開始と同時に有村が言った。

「今日、

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